矯正歯科用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療

矯正歯科用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療

歯を「歯科矯正用アンカースクリュー」を利用して移動することを言います。骨にネジを埋めて歯を引っ張る事で患者様の負担が減り、歯を残す可能性が増え、治療期間が短くなります。

矯正歯科用アンカースクリューを用いることで、従来の方法では考えられないような歯のコントロール・治療期間の減少が可能になった新しい方法です。

一般的にインプラントと言えば、歯が抜けた場所にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯(セラミックスクラウン)をのせ、自分の歯と同様に機能させることを言います。
矯正治療で使用する矯正歯科用アンカースクリューは、前述の歯材用のインプラントとは大きさもかなり小さく異なります。

矯正歯科用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療では、目的の歯を目的の所に移動させるための固定源として使用するため、一時的に顎骨に植立しますが、移動後には矯正歯科用アンカースクリューを除去します。

当医院は日本矯正歯科学会の「歯科矯正用アンカースクリューガイドライン」になるべく沿って、矯正歯科用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療を行っております。
必要があればCTを撮影したうえで、矯正歯科用アンカースクリューを埋入しています。

なお、矯正歯科用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療は唇側矯正(ラビアル)もしくは舌側矯正(リンガル)との併用で行う治療です。

埋め込み方法

表面麻酔・局所麻酔→矯正歯科用アンカースクリュー埋入 →消毒と投薬

※矯正歯科用アンカースクリュー1本を埋め込む手術時間は、15~20分程度です。

メリット

ガミースマイルと呼ばれる笑った時に歯ぐきが必要以上に見える状態の改善にも有効。

【注意点】
・矯正歯科用アンカースクリューを埋め込むための歯科手術が必要。
・埋め込む深さは6ミリ~8ミリ程度で、重要な組織(太い血管、神経等)が無い部分に埋め込みますので非常に安全です。

矯正歯科用アンカースクリュー埋入期間

通常の矯正治療と同様、目的の歯の移動が終了するまで目安です。
矯正歯科用アンカースクリューは必要がなくなり次第、除去します。その跡が残る事はありません。ご安心下さい。

矯正歯科用アンカースクリューの除去

矯正歯科用アンカースクリューを反回転させて簡単に除去できます。
ほとんどの場合、麻酔を必要としないほどの痛みですが、希望により少々の麻酔を使用し除去します。
除去後の歯肉、顎骨は、1週間程度で元に戻ります。傷など残る心配はありません。